Stellariumでカスタムバックグラウンド

先日、ぐるっとパノラマを作ったので、ついでにStellariumの背景を自作してみる。StellariumはGPLで配布されているプラネタリウムソフト、超使えるヤツ。

ポイントはいくつかあって、

  1. 円筒図法で左右に360°、上下に180°
  2. 空の部分を透明にする
  3. 画像サイズは2のべき乗とする、例えば4096x2048


取り敢えずパノラマを作成する。ワシの場合はHuginなので、下のようにしてパノラマ画像を保存する。Huginの使い方は過去の記事をどうぞ。



保存した画像をGIMPで開く。



画像を調整する。二値化しやすくするため。[色(C)] → [明るさ-コントラスト(R)...]



画像を脱色して二値化する。空と背景を区別するため。[色(C)] → [脱色(D)...]、[色(C)] → [しきい値(T)...]



建物のハイライト部分など、空でないのに白くなっているところを塗りつぶす。また、水平線から下を黒く塗る。



白い部分を透明にする。[色(C)] → [色を透明度に(A)...]



不透明部分を選択する。操作の字面が不自然だが、恐らく、メニューの訳が間違っている。[選択(S)] → [すべてを解除(N)]、[レイヤー(L)] → [透明部分(A)] → [選択範囲に加える(D)]、[選択(S)] → [選択を反転(I)]

元の画像をレイヤーとして開く。開いたレイヤーが編集の対象となる。[ファイル(F)] → [レイヤーとして開く(L)...]



空の部分を消す。[編集(E)] → [消去(E)]



二値化した最初のレイヤーは消しておく。



地面の足りない部分はテキトーにコピペして埋める。PNGで保存する。例えばファイル名をhamacho.pngとする。


基本的にはこれでおしまい。あとはOSによって設定方法が違う。ワシはUbuntuなので、さっきのhamacho.png他ファイルをホームディレクトリ以下に放り込む。

~/.stellarium/landscapes/Hamacho/landscape.ini
~/.stellarium/textures/hamacho.png


Stellariumを起動して設定メニューから背景を選択しておしまい。こんなんなります。設定ファイルを添付しときます。使ってみてください。GPLです。


関連しそうな記事


hamacho.png 直 landscape.ini 直