Linuxで擬似サラウンドヘッドホン体験する

サラウンドっつうとあれですね、5.1とかDTSとかそういうやつ。AVアンプから左右、後方左右、センター、ウーファーと6本スピーカーつないで聞くヤーツ。で、最近良く見かけるのが擬似サラウンドヘッドホンつうやつ。ヘッドホンなのでスピーカーは左右二台だけなので「疑似」つうこと。

 

要するに音の位相や音量、エコーなんかを付加した音でそれっぽく聞こえるようにしてるだけなんだ。サラウンドヘッドホンつう物を買ったことがないけど、多分OS依存だとおもう。そんなん悔しいのでOSに依存しない、普通のヘッドホンを擬似サラウンドヘッドホンにでっち上げてみる。

 

疑似サラウンドの概論くらいは目を通してもらったほうが良いかも。

note.com

こういう専門家が惜しみもなく知識を分けてくれるのはありがたいですね。頭部伝達関数がキモなんですが、個人個人で耳の形も違うし、脳の作りも違うので、これと言った正解や決定版はない訳です。市販の疑似ヘッドホンは最大公約数的な、万人向けの頭部伝達関数なんじゃないかな、知らんけど。なので、自分に向いた伝達関数を見つける必要が有ります。

recherche.ircam.fr

ここに視聴用の音源が有ります。ftpサイトなのでブラウザによっては直接視聴できないかも。つか私も駄目でした。おとなしくwgetかなんかでまとめてダウンロードしました。ヘッドホン装着して視聴してみてください。頭の廻りを音源が周っているように聞こえるはずですが、音源によっては具合が違うはずです。私の場合、後ろに周っていく音は音源による相違は小さかったのですが、前方にあるべき音が頭頂から聴こえてくる音源が多かったです。

自分にあった音源と同じ名前のインパルス応答データをさっきと同じftpサイトからダウンロードして、Matlabスクリプト伝達関数を造ります。以下のサイトを参考にしました。

forum.endeavouros.com

これで完了です。疑似サラウンド初体験ですが、かなり良いです、ロハだし。半日くらい遊べました。