カノープス撮影

引っ越した。京都の真ん中から、中部地方へ。しばらくは友人も出来ずに「人」を撮影する機会は無さそうだ。スピードライトは後回しになりそうだ。

何処へ引っ越しても、幼少から慣れ親しんだ星空はついてくる。見上げれば友人が居る、ということだ。家は南向きで見晴らしの良い場所なので、ベランダで煙草をプカプカしながら星空を眺めてる。

ほぼ地平線まで見通せるので、カノープスが見えるだろう、ということで撮影してみた。下準備は周到に行ったつもりだ。

  1. 月齢を確認。新月が良い。
  2. 雲量を確認。最近はスパコンで予報してくれるので、アテになる予報が簡単に手に入る。GPV気象予報でぐぐれ。
  3. レンズの選定と、方位などの確認。プラネタリウムソフトで方位と仰角などを決めておく。
  4. 撮影条件の決定。前の晩に試験撮影してみて決定した。カノープスは暗いだろうから、ISOは高め。カメラ内蔵のインターバル撮影では999枚が枚数の上限、この枚数で撮ることにする。
  5. SDカードは32GBが必要。
  6. 1枚あたりの露出時間は8秒、インターバルが1秒で、約1000枚だと9000秒つまり2時間30分の勝負。


上の準備は1週間くらい前からボチボチと。雲量予想を見ながら、画角を検討しつつ、露出時間を決めかねつつ、的な。

  1. 撮影当日は明るいうちに三脚を出し、カメラの方位、仰角をセッティングしておく。
  2. 撮影開始2時間前にはカメラを出し、温度に馴染ませる。
  3. 撮影はRAWで。一発勝負だからこそ、露出に保険が欲しい。RAWは14bitなので、JPGと比較すると上下に数段余裕が在る。


で、撮影したものがこちら。地平線近く、赤っぽいのがカノープス

  1. 航空機の軌跡には消えてもらった。
  2. 999枚を比較明合成。処理におおよそ3時間、使用したHDDは65GB。