貧者の赤道儀 (The Poor Man's Equatorial) - (4) コツなど

処理前と処理後を比較してみる。一枚目はRAWから目一杯コントラストあげて現像したもの。ノイズが酷い。二枚目は処理後。ノイズは掃き出され、M42が楽に確認できる。


まとめる暇もなく勢いで書いたのでとっ散らかってしまったが、引き続き「貧者の赤道儀」はやっていくつもりだ。そこで、今回気づいたことなど。

  • とてつもなく時間(CPU時間、作業者時間)と空間(HDD空間)を浪費する。カメラの吐き出す24Mピクセルそのままで作業する根性はなかったので、50%(ファイルサイズで25%)にリサイズして作業したが、それでも60GBを超えるHDDを使用した。RAWからの現像に2時間強、変形・平均化に2時間強。
  • 上の例だと、APS-C 105mm、ISO3200で1/2秒を999枚。同様の写真を赤道儀を使用して撮るとしたら、ISO100で16秒の露光となる(のか?)。うーん、ヤスモンの赤道儀で充分だなあ。
  • 上に加えて、試行錯誤する時間が掛かった。計算通りに画像がピタリと重ならないのだ。今回は書き下さなかったが、画角を追い込むやり方だとかは面白かった。
  • 重ならない理由。単なる計算違いをやってしまう。カメラの画角が結構いい加減。これを合わせないと結果で数ピクセル像が流れるのはザラ。
  • 多分、歪んだレンズではうまく行かない。歪んでるのならキッチリ補正してから処理しましょう。
  • 「貧者の…」なんて言ってるが、カネが無い人に薦めているわけではない。不便を不便と思わずに知恵と工夫で乗り切ることは楽しくもあるよ、と言ってるわけ。
  • 「…赤道儀」なんて言ってるが、そんな訳はない。言うならば「逆パノラマ」だ。被写体に動いてもらって写真取ってつなぎ合わせてる。