ロハでHDRパノラマ (12): 浮動小数点階調画像の取扱い、失敗

先日の16 bit階調画像の実験がうまくいったのに気をよくして、浮動小数点階調画像に手を出してみた。結果うまくいかなかった。

ワシの環境、krita (Ver. 2.1.2)でサポートされているHDRファイル形式はOpenEXRのみ。HDR合成スクリプトでOpenEXR形式のファイルを吐き出すようにすれば良い。

Ubuntu Lucid Lynxで提供されているimagemagickでは、浮動小数点の階調はサポートされていない。必要ならビルドし直す必要がある。

./configure --enable-hdri


とし、ビルドし直すと、OpenEXR形式のHDRを扱えるようになるとのこと。インストールしたのち、

$ identify -version
Version: ImageMagick 6.5.7-8 2011-03-16 Q16 http://www.imagemagick.org
Copyright: Copyright (C) 1999-2009 ImageMagick Studio LLC
Features: HDRI OpenMP


HDRIがフィーチャされていることを確認できる。imagemagickでサポートされるのはOpenEXR形式なので、スクリプトをまたまた改造する。pfsoutの部分も.exrを出力するようにし、それをimagemagickで合成する。

出力された.exrファイルをkritaで開き、確認する。ここまでは良かった。HSV調整しようとすると、なにやら色空間をL*a*bに変換するけどよろしいか、とダイアログが。で、その後クラッシュ。何度やっても同じ。イソイソとBug Reportすると、最新版ではそのバグ潰れてるんで、そっち使ってね、はあと、との事。そこで萎えた。

ラクする方法考えて再挑戦するつもり。→ つづき、ロハでHDRパノラマ (13): 浮動小数点階調画像の取扱い、かろうじて成功

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