S95、CHDKで動体検知 (1): 下調べ

動体検知といっても、セキュリティカメラの様に高度なものではなく、単に画素の明るさなどを検知するだけのもの。目的は稲妻の撮影だ。

ちょいと下調べしてみる。参考になりそうなサイトがあった。写真のプロの意見の様だ。


超・要約すると、

  • 夜間の撮影は比較的容易。バルブ撮影で待ち伏せすれば良い。
  • 朝方、夕暮れの撮影も同様。やや絞り気味で露光時間を稼ぐ。
  • 問題は昼間の撮影。露光計の指し示す値より1EV暗めを目安に。遅くとも0.2秒以内にシャッターを押せ。


ということだ。上の、昼間で0.2秒以内というのをCHDKで楽しよう、という訳だ。

そもそも、どこを起点に0.2秒以内と言っているのか。「稲妻がピリリピリと来てからドーンする前にシャッターを押せ」と説いているのだ。

  • 雷雲から地上へ落雷する前に、デンドロイド状の空中放電がある。これがピリリピリ。
  • 放電の枝がどこか電気抵抗の低いところ、地上の、大抵は突起物に触れた次の瞬間、落雷が起こる。これがドーン。


次の高速度撮影の動画を見ると解り易い。


ただ、別のサイトの説明によれば、0.2秒ではとても間に合いそうに無い。どちらが正しいのか、間に合うのか間に合わないのか、やってみるしかなさそうだ。こちらは落雷のプロの意見。


専門用語も覚えておこう。ピリリピリは「前駆放電」、ドーンは「主放電」というらしい。

CHDKの動体検知スクリプトを用い、枝分かれ状の前駆放電をトリガーにして、主放電を撮影しようという訳だ。当然、撮影されるのは主放電のみだ。タバコ屋のオッサンに会うみたく雷雲に出会うワケではないので、前もって動作検証しておいた方が良さそうだ。

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