Star Trek: Discovery (2017)

ネタバレあるかも。



シリーズ開始以来、月曜16時が待ち遠しい。スタートレックの新シリーズ、本日はSeason 1: Ep. 6だった。

そもそもというか、多種多様な人種が登場して、文化や思想の違いに四苦八苦しながらも理想高きスターフリート、っつうのがテーマだったんだと思うが、ここに来て大きく一歩前進したんじゃねえかと感じた。前進したというのは、西側の人間には理解しにくかった、日本人の白黒付けない、曖昧な、決定しないまま腹は括ってるというか、そういう心の動きに対する理解。

このエピソードの最終シーンで、マイケルが同僚にバルカン人の義父との関係を語る。論理と感情の狭間で、怒りつつも愛着し、傷つきつつも希望を持ち、ということに当惑している。んで、同僚は、そりゃ人間だからさ、と。

上の短いシーンだけであれば、この程度だわなと。ベイベー、それがコンプレックスってやつだぜ、くらいの会話だった。ただ、このエピソードが始めの方で、サレクがバルカン人の部下にこう語ってもいる。

In times of crisis, ignorance can be beneficial.


何も知らないまま飛び込めって言っている。目を瞑ってジャンプしろと。この会話があると、マイケルの心境の吐露は、単にコンプレックスだぜベイベーじゃなく、考えず、判断せず、白黒付けず、捨て置いたまま、感じるまま、腹を括るという日本人の真髄の理解を代弁するものになるわけだ。

違うかなあ。