烏丸四条、東京三菱UFJのファサード

京都のビジネス街、四条烏丸の角に東京三菱UFJ銀行京都支店はある。建物の角に旧社屋の一部が保存されている。元々は、三菱銀行京都支店の建物の一部だ。「旧三菱銀行京都支店」は、大正14年 (1925) 桜井小太郎の設計。

桜井小太郎は、イギリスで建築を学んだ後に海軍技師を経て、大正2年(1913) から三菱合資会社に入社し、技師長として三菱の丸の内ビジネス街の建設の主軸を担った。大正12年三菱地所を退社した後に、桜井小太郎建築事務所を開設し、京都支店はその第一作。

現在の建物は、普通のビジネスビル。そこへ強引にファサード貼り付けた感じで、美意識も風情もない。OLの日除けに使われてるだけのアーチの内側には、建築に関する案内板などある。建て替わる前を見てみたい。アーチと重厚な柱がリズミカルに並ぶ姿はさぞ美しかっただろう。

撮影は2012-5-13 19:25、f/4.0, ISO800, 1/80-1/2s、ブラケッティング撮影したJPG6枚からHDRを合成したものに、enfuseで合成したものをcompositeで乗せた。

二枚目、撮影は2011-08-06 18:52のやつ、焼き直してみた。腰から下はグルッと当時のまま、角だけ取って付けたようなファサード。こりゃねえな。