Panoramioの写真の分布をGoogle earthへオーバーレイ (2): 密度分布図の作成

取りあえず写真の座標は手に入れたので、これを密度分布図に仕立てる。道具は今回もGnu R。Rは統計処理ソフトで、誰でも簡単に、という訳ではないが、使いこなせばポテンシャルは高い。というか、医療分野などで使う人は研究費でSPS買えば良いので、トーシロが統計解析するならRしかない。

密度分布図を作成するには、カーネル密度推定という手法を使う。今回の場合は二次元の問題なので、Gnu Rのkde2dを使用する。標準のRには付属しないので、kde2dが含まれる'MASS'パッケージをインストールしておく必要がある。ワシの場合、シェルを立ち上げ、ルート権限でRを起動し、Rのコマンドラインで、

install.packages ('MASS')

などとしてインストールしている。次回使うことになる、'sp'パッケージと'maptools'パッケージもインストールしておくと良いかも。インストールし終わったら、通常ユーザで起動し直しておく。尚、Gnu Rの使い方などは、日本の総本山とも言ってよい、RjpWikiが超くわしい。

座標データをファイルから読み込み、取りあえずプロットしてみるまで。

library(MASS)
d <- read.csv ("c.txt", header = F)
g <- kde2d (d$V3, d$V2, n=200)
par (mar=c (0, 0, 0, 0), xaxs="i", yaxs="i")
image (g, col=rainbow (256))
contour (g, drawlabels=F, add=T)


次のようなプロットが得られただろうか。続きは次回。

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