古い蔵

散歩してて、古い蔵だなあ、と感心して眺めていたら、軒下を掃いてたおばあさんが教えてくれた。二条城見物の帰りにガイジンさんもよく見にくるわよお、とも。1864年蛤御門の変に伴う市内の大火を焼け残ったものだという。つまり、少なくとも148年前のものつうことだ。そんなもんが町中にごろごろしてるのが面白い。

この大火、どんどん焼けとも。元治元年 (1864年)7月18日に御苑西側から南東方向へ、約2万7000世帯を焼失したという。この前月には池田屋事件、翌月には四国連合艦隊下関砲撃事件。明治元年は1868年だから、まさに夜明け前、日本が大きく舵を切らんとした時期だ。そう思って眺めればもうひとつ感慨深い。

場所は夷川釜座西入ル。