安物のカメラでどこまでやるか、もしくは、最近のデジカメのお買い得感

カメラがメゲてるので、奥さんのカメラを借りてる。FujifilmのZ200fdのピンク、っつう、まあ、オッサンが持ち歩くのはちょっと恥ずかしい感じのどもならんヤツ。発売後すぐに一万円くらいで叩き売られてた、そういう評価のカメラだ。

暗いところは苦手だったはず、というより、フラッシュ炊いてまえのスタンスのカメラなので、テストは真っ昼間に行った。


パット見は立派。おもちゃの割には。だが、やはり、絵は破綻している。拡大してみてみる。


撮影条件は、F/6.4, ISO100, 1/500s。拡大部分は画面中央のちょい右上。この条件で、画面中央部で、これだけの破綻っぷりは寧ろ潔い。色収差、ノイズ、解像力、どれをとっても失格。

ただ、文句を言っててもしょうがないので、ちょっと工夫してみる。ノイズに関しては対策があるのだ。幸い、カメラに連射機能があるので、連射して、簡単に言えば平均とってしまおうと。連射6枚からデッチ上げたものの拡大をみてみる。


どう?ノイズはマシになったやろ。それにしても色収差ヒドいな。普段、JPGで撮影したものには補正掛けないのだが、やってみよう。tca_correctとfullaで補正したものの拡大をみてみる。


効果は薄いが、やらないよりマシだ。んで、最後に、unsharp掛けて解像感を改善したものの拡大を見てみる。


unsharpは効くなあ、ほとんど禁断の味やね。で、オリジナルと最終を並べてみる。上がオリジナル、下が最終版。


FujifilmのZ200fd、今なら中古で5000円ほどだ。ちょっとした写真を撮る度にこれだけの作業を出来るのならどうぞ。ダメなら、まともなカメラ買いましょう。Z200fdの初値は、価格.comによると ¥39,134- なので、近頃のハイエンドコンパクトデジカメは、性能から言えば破格のお買い得なのだ。

もひとつ、Canonは、こういう真面目なカメラのTVコマーシャルに馬鹿面下げたゲイノージンを使わない。他のミーチャンハーチャンモデルに比べて利益率が少ないのだ。つまり、お買い得だ。すぐ買え。