プラネタリウム、行ってみた

結論、がっかりした。子供騙しだ。

  • 箱がプラネタリウム専用ではなく、3Dシアター
  • ドーム直径15 mという大きさが微妙
  • 傾斜型は星空を観ている気になれない
  • 座席がペラペラで頼りない
  • そもそも、解説はライブだろ、ライブ、映画観にきてんじゃねえんだよ


まあ、ダメだ。灼熱の太陽と、青海というイタい立地が手伝ってか、観る前からぐんにょり。開場までの暇つぶしにもならない表面的な展示品。傍で聞いているだけで程度が知れる解説員の知識レベル。まあ、600円也だからねえ。

午前中に3Dプログラムを観て、午後にプラネタリウムを観るつもりだった。しかし、午前中のプログラムの最後、メガスターの出番があって、その星像を確認できた。館長はべた褒めだが、どうだろう。装置その物は素晴らしいのかも知れない。

だが、箱がスポイルしている。スクリーンまでの距離が近すぎて、足元灯か迷光かで、ワシの眼には星像と同時にスクリーンそのものが見えてしまう。興醒めだ。

充分に大きなドームなら焦点は無限遠、つまり水晶体周辺の毛様筋は弛緩しており、リラックスした状態なのだ。こういう状態で星空を観た後、独特の眼の奥の疲れ具合というか違和感を味わう。実際の星空を眺めた後も同様で、これもまた味わいのうちだ。青海のプラネタリウムでは体験できない。

ドームが小さいせいなのか、PAの問題なのか、空気感がどうも。どう表現していいか分からないが、(シーーーン)ていうのが欲しいのに、「ざわざわざわざわ」している。ビニール張りのシートとか、床のカーベットが薄いのも関係しているだろう。

シートがショボいので、行儀の悪い奴が同じ列に座ると、こっちの座席まで揺れてくる。これがすごくイライラする。新幹線で後ろの席から蹴飛ばされているような感じ。

山や海で寝転んで、実際に星空を観たことがあるだろうか。あの恰好を内耳が記憶しているんだろう。普通に座って目の前に星空が拡がっていても何かしっくりこないというか。ま、これは教育と言うか慣れの問題、観る側の問題だが。

そもそも3Dプログラムは要らない。あんなモン科学技術でも何でもない。マヤカシだよマヤカシ。

乳幼児の入場を許しているのもどうかと思うぞ。そのくせ、開演後は出入りできねえぞ、出入りできねえぞ、と脅しやがるし。泣き出したらどうするんだ?入場は小学生からだろ、普通。

文部省、通商産業省科学技術庁の肝入*1なんだろ?もちょっとマシなモン拵えてくれよ。じっくり星空を観たことが無いとか、まともなプラネタリウムを観たことが無い役人が、コストパフォーマンスとスペックだけ見て企画したらこういうモンができる。バカタレだね。

期待していただけに残念だった。非常に残念。