全国比で、外食が三割マズい町

愛知県の県境にあるちくわシティーに越してきて早一年半。最近わかったことがある。

外食すると、値段の割にマズいというか、味としつらえの割に高価い。だいたい三割。


自家用車がないと非常に不便な町で、老若男女問わず、皆クルマを生活の軸にしておる。生活必需品としてのクルマなんだが、見えっ張りな県民性が災いし、必需品に贅沢品の予算を割いていると見られる。衣食住以外に「輪っぱ」の経費が同程度に掛かるわけだ。

チェーン店は別だが、ちくわシティーでは、個人経営の寿司、割烹、小料理なんかは、値段に「輪っぱ」が乗っていると思って良い。衣食住輪 ÷ 衣食住 ≒ 1.3、つまり、三割マズかったり、高価かったりな理由だ。

そんな店、潰れるだろ、と思うのは当然。だが、ここはちくわシティー。田舎には腕の良い料理人は寄り付かないので、旨いもんを喰う機会もない。歴史も伝統もなく、しつらえが理解できない。金は持ってても、舌も感性も貧乏なままなのだ。そのうえ見えっ張りなので、高価けりゃええだろってなもんで、割高な舌代に疑問も抱かず喜んで金を出す。

おわっとるな、はよ出たい。